とある校長先生との雑談中に
「制服を変えることがジェンダー対策だとは思わない」というお話がありました。
去年の夏くらいだったと思います。
「12~15歳の子よ?」
思春期の入り口にようやくたったくらいの子どもたちのことを、先生は話し始めました。
男子の制服、女子の制服という区別の中でも、ほとんどの子が疑問をもたない。
だけどもし、中学校生活の中で自分の性に疑問を持ち始めた子がいたとしたら、それは「学び」であると。
迷うことも悩むことも、自分の未来のために考える時間。
「そういう大切な時間、大人に邪魔する権利なんてないでしょ」
「もしも苦しむ生徒がいたら、教師も一緒に考えてゆく。それが学校」
「制服から男女の区別を減らして ” はい、おしまい ” じゃないのよ」
先生の発言のひとつひとつに感銘し、何の用事で訪問したのかを覚えていない、いい加減な制服屋の記憶です…。